生物学から人間教育
- 2018.09.30 Sunday
- 22:23
『井口潔』先生 97歳
日本外科学会名誉会長
元九州大学名誉教授
医学博士・理学博士
以前にも井口先生の紹介をブログにあげています。
昨日、井口先生の勉強会に行っていました。(京都で)
「人間とはいかなる生物か」
時代の移り変わりを見て、しみじみ思うこと
死ぬときときまで「よく生きよ」
万物とは
・生物の要件は、「環境との調和」
チンパンジーの体に巨大脳を備えた生物「ヒト」が現れた
この「ヒト」が人間直近の生物
チンパンジーの脳 500ml → ヒトの脳 1500ml
身体と心の違い
身体 エネルギー維持の仕組み 細胞単位
心 認識獲得の仕組み ニューロン回路
心で生きる生物「人間」とは何だろうう
心の原基は大脳
子育ての要訳は「ニューロン回路の育て方
仁 義 礼 知 信
赤ん坊 断念
わがままを諦める → 自己抑制力
自由奔放に育てる → 反社会的にありゆる
目は、大脳の窓
獣→人間にする
獣性脳の人間化解発(リリーシング)
お母さんの微笑みの眼差し 微笑みの交換 親子の絶対的信頼関係
温・凛の躾によってヒトの脳の人間性をもつ
人間化変容期
獣性→人間性
我儘を抑える自己抑制
◎3歳まで基礎ニューロン回路
「人間教育の手ほどき」
3歳ごろまで
親の深い愛情のもとで温・凛の躾
自己抑制、欲望の断念
感性、情緒が育ち、社会性があって友達から好かれるか、心の痛みが感じる心があるか、
集中力、達成感、道徳心、責任感
6歳ごろまで
強い好奇心、遊びに熱中、パターン認識、永続する記憶
学童期
素読、反復練習、無努力
ガ 我慢
ギ 義慎
グ 愚鈍
ゲ 元気
ゴ 悟性
大人の背中を見て学べ
生後すぐから学童期までの10年間は「ヒトの人間化変容期」である
mntal metamorphosis
蝶々の幼虫(青虫)に相当する生態
青年期
自律性 意欲性を伸ばすために、学童期までの躾は逆に抑える
本格的読書をして、理想を素描く→志を立てる
◎躾は、小学生まで
思春期は、躾をしてはいけない
高齢期
※幼年期に躾をする人生を決める
教育→人間がどう生きるか
人間は、自意識を自分で抑えきる訓練(躾)
わがままを抑える→豊かな心に報われるように創られている。
「自彊息まず」(刻苦勉励してやまないこと)
- 新生児は子育て環境により善くも悪くもなる。
- 新生児にとって子育て環境は選択できない。
- 不適切な育て環境は新生児の意義である人生の亨受する権利を奪うものである。
「温・凛の躾」
2つの育児法の比較検証
自己抑制的育児法 子ども中心的育児法
比較表 比べてみて下さい
今、お子さんがおられる方は、どちらの育児法で育てられていますか?
ちなみに、ヨコミネ式教育法は、自己抑制的育児法です。
私も、この考え方です。
子ども中心育児法は、アメリカから入ったのです。
日本でいいものがあったのに、西洋が良いと勘違いして取り入れたのです。戦争後、子どもには苦労させたくないと思い。
今の一般的な子どもを見ましたら、どうかが判断がつくのではないでしょうか?
甘えさせられて育ったら、わがままになります。自己中心的になります。私が、これまでブログでいくつも書いてきています。
苦労するから、人間は成長するのです。楽をしていますと学びがありません。
今の日本は、平和ボケしているのです。多くの人が考えなくなっているのです。
このことが、井口先生が言われていますように、生物学(学問)で証明されているのです。思想では、ないのです。
『人間教育』が不可欠なのです。
TDS(○○先生)途中説明がありました。
特別支援、学級
家庭的援助が原因
先天
後天
○○先生より 福岡県の状態
「学校教育は何のために」
『人間としての生き方の原理原則を教える』
ヒトは、人間により人間になる
治 公につくす
斉家 よい家庭をつくる
修身 高い人格を養う
修身
仁 人の心の痛みがわかる
義 筋道を通せ
礼 社会の慣習の大切さ
知 よく考える
信 (人を欺くな)を身に付ける
人間は平和の世にいかに生きるか
「体は死んでも心は生きる」
人間は、体は死んでも心は死なない生物
例、」吉田松陰先生の教え 受け継がれている
これが、志ではないでしょうか。
夢は、その人が死んだら終わります。志は、その人が死んでも後に引き続かれます。
人間の心について無知であるということ
権利はないはずである
次回 井口先生の勉強会は12月1日(土)です。伊丹市です(関西で、ここしか勉強会はありません)福岡から来て頂きます。
ご興味ある方は、是非、学んで下さい。
子育て、保育、教育、・・・
思想でなく、生物学で、この人間教育、子育て、教育の在り方が理解できます。